ここまで、極力専門用語を使わないようにしてきたのですが、
やはり専門用語を知っておくにこしたことはないので、
少しばかり紹介します。
「パターン認識」
このサイトのタイトルに関連した語句です。
実世界上の何かに、それと対応する記号をつけようという研究分野です。
現在の音声認識は、まさにこれです。
また、指紋認証や目の毛細血管の認証もこの分野に入ります。
「ラベル」
音声認識の場合ですと、
「t」とか「a」とか、
そういった認識の目標となる記号のことを意味します。
「テンプレート」
本文の方では「ひな形」と書いていますが、
普通はテンプレートと呼ばれます。
あるものを認識するときには、
基本となる型を用意しておいて(音声認識なら音素の数だけ)、
それと認識対象を照らし合わせることによって、
認識結果を導きます。
その「基本となる型」がテンプレートです。
「パターンマッチング」
本文では「照らし合わせ」と書いています。
文脈によっていろいろな意味になりますが、
大抵は「認識」と同義になります。
たまに、小難しい人が小難しいことを言います。
「特徴量」
本文では「指標」と書いています。
パターンマッチングをするときには、
ほぼ必ず「指標」が必要となります。
例えば、リンゴとミカンを見分けろと言われたら、
「色」を特徴量とすることが多いんじゃないでしょうか。
特徴量のかたまりが「テンプレート」となります。
特徴量についてはまだあとで語ります。